Vol. 12

マンションの管理会社が考える「防災への取り組み」

日本の災害トレンド

マンションの管理会社が考える「防災への取り組み」

こんにちは。防災士でイラストレーターの草野かおるです。
今回も、豊洲にある「すまラボ」におじゃましています!

「すまラボ」ってどんな施設?

「すまラボ」ってどんな施設?

こちらの施設は、三井不動産レジデンシャルサービスによる
防災やマンション管理を楽しく学べる体験型研修施設です。

今回はマンション管理会社が考える
「防災への取り組み」に注目し、取材させて頂きました。

充実の防災設備!
こちらが実際の講習用マネキンです
こちらが実際の講習用マネキンです
AEDの使い方も丁寧に解説
AEDの使い方も丁寧に解説

01. 「マンション管理」と「防災」

「ええっ、マンション管理と防災って、関係あるの??」 そう思っている人、多いのではないでしょうか? 私もその一人でした。 でも、ちょっと、考えてみてください。 私たちの日々の生活って、 水道、電気、ガス、すべて使えての快適生活なんですね。

それって、かなりヤバ〜い状況です。
それって、かなりヤバ〜い状況です。

「すまラボ」の管理・運営担当の小宮さん曰く
「災害だから管理と関係ない…ではなくて、 管理会社として日々、防災について啓蒙活動をしています。」

防災用品コーナーに展示されていた「かまどベンチ(大規模物件向け)」は、 一見普通のベンチが、座面を外すことで炊き出し用のかまどに早変わり!
木材や備蓄燃料を使って火をおこし、簡単な調理ができたりするのです。
※設置されている防災備品はマンションによって異なります

「防災」というと、どこか大げさに感じることもありますが、 こうした取り組みを日常生活の中に溶け込ませることで、 自然と意識が高まるような気がします。

体験ツアー
体験ツアー

展示品の中で、もうひとつ感心したのが「ほぼ紙トイレ」。 紙といっても、きちんと個室になっており、 見た目はまさに「仮設トイレ」。
「大人2人で20分で組み立てができる」 というのがすごい、これはとても重要です。

一見すると紙製とは思えない佇まいです
一見すると紙製とは思えない佇まいです
放水や消化器を実際に使えるブースも
放水や消化器を実際に使えるブースも

大災害が起こったとき、 仮設トイレが設置されるのは平均して4日目から。
3.11の東日本大震災の時は、 2か月以上かかったところもありました。
「ほぼ紙トイレ」一基で、50人が1週間使えるそうです。

各家庭で携帯トイレを備蓄するのは基本ですが、 自分の住むマンションに、このトイレがあったら、さぞ心強いだろうと思いました。

マンション管理と防災
マンション管理と防災

小宮さんによると、 現在は、60%以上の人がマンションに永住したいと思っています。
したがって、居住者コミュニティと、自助共助の意識が重要なんですね。

そのため、住民同士が顔見知りになれるよう、 マンション内での防災訓練や居住者あいさつ会などのイベントをおこなっています。

今回の取材を通じて、マンション管理会社は、 建物の維持管理だけでなく、 コミュニティ作りも大切な仕事ということを教えていただきました。

※マンション建設時期や、契約等によって、 サポート内容が異なる場合もあります。
詳しくは、各自お問い合わせください。

防災を軸に、 日常と非常時をさまざまな視点で考えられる、 「すまラボ」で学ばせていただきました!

奥が深い、マンション管理


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