CROSS 
TALK
座談会

MFRSのキャリア(総合職)はフロントマネージャーからスタートします。座談会では前職も所属も異なるキャリア入社の4名が集まり、キャリア採用社員の視点から見たMFRSのフロントマネージャーのあり方、キャリア形成や働く魅力について社歴や年齢に関係なく、フランクに語り合ってもらいました。

  • 髙鳥 晃義
    DX戦略推進部 DX戦略推進課
    課長
    2015年入社/8年目
  • 林 繭未
    第四統括支社 東京東支店 営業課

    2022年入社/2年目
  • 佐藤 優斗
    第二統括支社 東京西支店 営業課

    2018年入社/5年目
  • 吉村 拓朗
    人事部人材開発課

    2013年入社/10年目

※所属と在籍年数は取材当時のものです。

フロントマネージャーとは?

みなさんの経験を
踏まえ、
MFRSの
フロントマネージャーの
魅力を教えてください

フロントマネージャーが
自分の思い通りに働ける。
それが醍醐味。

吉村 お客様との信頼関係が構築できると、自身の提案やアドバイスを認めていただけるようになり会社からも評価されるようになる、お客様とざっくばらんに理事会や打合せの日程調整が相談できるようになりプライベートとの両立が図れるようになる等、自分の働きやすさにもつながってくる。その点がこの仕事の大きな魅力だと感じています。

髙鳥 私も同感です。住まいを軸にした大きなプロジェクトの推進から小さな困り事の解決まで、自身のノウハウとアイデアを活かしてチャレンジができる。つまり、自分の想いを実現できるという点がすごく楽しかったです。また、フロントマネージャーはコンサルタント的な役割が大きい仕事です。違う職種で言うなら医師とか弁護士とか。住まいに関するコンサル的な存在になるべきという使命感も私にはモチベーションになりますね。

佐藤 この仕事は1つの知識だけではなく広く網羅していくため、それらを一つひとつ学んでいくのがすごく楽しいです。そして学んだことをお客様に還元し、そのうえでお客様から信頼を勝ち得て、自分の働きやすさにつながる。お二人がおっしゃるのも、こういうサイクルのことですよね。私もその点が一番いいなと思っています。

私は前職でもフロントマネージャーをしていましたが、MFRSはまるでお客様の雰囲気が違います。やはりお客様はすでに三井のファンでブランドを大事にしてくださっているから、本当に関わりやすいです。また、以前は女性だから男性とでは態度を変えられるような経験もしましたが、MFRSではそれも全く感じたことがありません。

フロントマネージャーの仕事

どんな働き方を
しているのか
教えてください

災害もトラブルもチームで
協力できるのがMFRS。

フロントマネージャーとしてお客様と向き合う際、個人プレーのようでありながら、実際は独自の対応が求められているわけではなく、MFRSの想いや方針を全員が共有して、会社としてこうしていきましょうということが決まっているため、非常に働きやすいです。チームや課内で助け合えるから、お休みのときもフォローしてもらえます。休日、スマホを気にせずしっかり休めるので、すごく嬉しいです。

吉村 確かにみんなが同じ方向を向いていますよね。そして、なにかトラブルが起きた時こそ前向きに捉えるプラス思考も特徴かも。それほど頻繁に起こることではないですが、例えば、夜中に漏水事故が起こったりすると、担当者が駆けつけるのはもちろんですが、支店のメンバーも積極的に応援に来てくれるんですよね。

髙鳥 そうそう。私のいた支店でもなにかあれば、みんなが集まり、声を掛け合いながら緊急対応に当たっていましたね。大変なときも励まし合える仲間が傍にいるだけですごく気持ちが楽になりますから。とくに台風のときなどは、お客様には決して不安な顔を見せないように、常に明るく前向きに対応しています。

佐藤 まさに私は台風で担当しているマンションが浸水被害に遭い、みなさんに助けていただきました。何日間も水も電気も止まって泊まり込みで対応するなか、全社で支援体制を作ってくれて、他の支店からもいろんな人が応援に来てくださって本当に有難いと思いました。こういうのも、前職には全くなかった雰囲気ですね。

フロントマネージャーの仕事

トラブルや
難しい事案との
向き合い方は?

特別待遇はむしろマイナス。
真摯でブレない態度が大事。

吉村 ペットに関する問題で、ルール違反する居住者様と管理組合との狭間で苦戦した経験があります。当然早急な是正を求められるのですが、管理規約等に則って対応するためできる事とできない事があり、非常にもどかしい思いをしました。結果的には無事是正できたのですが非常に時間がかかってしまいました。この経験で私は難しい対応をおこなう際には、まずはじめに「できること、できないこと」を明確にする必要があるということを学びました。それはすごく勇気がいることですが、この仕事においてはとても大切なことだと思います。

わかります。そういった事は本当に“あるある”ですよね。

佐藤 新しく私が担当させていただいたマンションでは、前管理会社の対応が十分でなかったため、マンション管理に対してあまり良い印象をお持ちでない管理組合様がありました。ただ、例の台風のあと20日間ぐらい、私も1部屋ずつ回ってゴミの搬出から、飲料水、ランタンの提供などと張り付きで頑張っていたら、ものすごく関係が良くなり、最後は「佐藤さんが言うならそうなんだろうね」と様々な提案を受け入れていただけるほど信頼を得ることができました。真摯に向き合っていけば、自ずとそういう結果になるのかなと感じた経験でした。

フロントマネージャーのあり方とは?

今後の展望も含めて、
ご意見を
聞かせてください

マンションの価値向上を提案する
コンサルタントが三井の管理。

吉村 私は常日頃、MFRSだけでなく、この業界全体の地位を上げていきたいと思っています。少しずつ状況は変わっていますが、まだまだ管理会社は管理組合の“御用聞き”という印象が強いので、その地位を対等なものに変えていくことが出来れば、フロントマネージャーのやりがいや主体性も上がってくると思います。

髙鳥 「マンション管理適正評価制度と管理計画認定制度」が誕生しましたね。私たちのふだんの管理体制を含めたマンションの管理状況を第三者に評価してもらえるようになりました。あとは標準管理委託契約書も、フロントマネージャーを中心としたマンション管理会社社員の働きかた改革を踏まえた改訂の検討がマンション管理業協会において進められているとも聞いています。
このように、制度面からも管理会社の役割や存在価値が明確になってきているので、より、フロントマネージャーのやりがいや主体性が上がってくることを私も期待しています。

先ほどの吉村さんの“御用聞き”もそうですが、言えばなんでもやってもらえると思われていたり、マンションの専有部分と共有部分の違いを知らないお客様も多いですから。私たちのことをより理解していただけるようになり、役割が明確になると、もっと変わってくるのかもしれませんね。

髙鳥 先ほども言いましたが、フロントマネージャーはコンサル業なので、自分が正しいと思うところに導かなきゃいけない。そういうマインドが重要だと思っています。ただ、自分の提案ではなく、お客様のご意向に寄り添った内容に修正せざるを得ない場面もあります。やはり、いろんな人の気持ちを汲みつつ、全員を導くというのはなかなか大変です。

難しいご要望も多々ありますが、それも知識さえあればなんとか乗り越えられると思います。やはり私たちはコンサルタントなので、マンション管理のプロとしてお客様と関わり、マンションの価値向上に少しでも貢献しようという姿勢でいれば、その気持ちは管理組合の皆様も同じなのですから、自ずと信頼もついてくる感じがしています。

吉村 「もっとこうできたんじゃないかな」というケースは、その経験を踏まえて知識をつける、資格を取る、そのうえで次は、より良い提案をするという気持ちが大事だと思います。

結局この仕事って、知識がないと何もできないから、日々の勉強量もすごいと思うんです。皆さんも同じですよね。同業他社から来てちょうど1年の私が見てきた感覚ですが、MFRSはフロントマネージャーの仕事が好きでやっている人が大多数なんじゃないかなと思っています。

佐藤 自分が一生懸命考えた提案が、思い描いた通りに実現できた時こそ、やはり一番達成感を感じる瞬間です。私は未経験スタートで今ここにいますが、本当にコンサルタントとして導ける部分が最高に面白いと思います。

キャリアのあゆみについて

これまでの
キャリアについて
簡単に
教えてください

不動産業界を知るなかで
「管理が面白い」と
フロントマネージャー職に。

吉村 前職は不動産会社で賃貸・売買・店舗・オフィス仲介、賃貸管理と経験するなかで、特に管理の分野に興味がわき、2013年4月にMFRSに転職しました。最初は横浜南営業所に配属となり横浜南支店へ異動。その後、湾岸支店に異動し、同じフロントマネージャーでも様々な地域で経験を積んできました。その後、2022年4月に人事部に異動となり、主にキャリア総合職やLSFSの採用、能力開発研修を担当しています。

佐藤 前職は賃貸仲介不動産会社で、賃貸物件の案内・契約業務などに4年ほど従事したのち、賃貸管理部門で賃貸物件の契約管理や居住者対応、物件の維持管理や住戸内リフォーム・外壁改修等の提案、賃貸物件オーナーとの打ち合わせや折衝、新規物件の開拓などを幅広く3年ほど担当しました。在職中に管理業務主任者資格を取得したこともあって不動産管理業界に転職しようと活動を行い、2018年7月にMFRSへ入社。現在までずっと東京西支店の配属で5年目になります。

前職のマンション管理会社で、最初は営業事務のようなフロントアシスタントでした。会社から「フロントマネージャーをやってみれば?」と勧められキャリアチェンジし、管理会社のリプレイスの提案や大規模マンションの管理を経験してきました。MFRSは2022年3月の入社ですが、前職から通算するとフロントマネージャー歴は8年ほどになります。現在は東京東支店で10物件ほどのマンション管理を担当しています。

髙鳥 私はMFRSが4社目になります。大学を卒業後に不動産賃貸管理会社で資産管理等のノウハウを学び、次に不動産売買仲介業者に従事しましたが、売って終わりの関係ではなく、お客様と長くお付き合いのできるマンション管理業界へ転職し、10年以上、フロントマネージャーを経験しました。たまたま元同僚に「MFRSの顧客に寄り添った社風と給与面の魅力」を熱く語られ(笑)入社を決意。2015年にMFRSへ入社しました。武蔵野支店でフロントマネージャーを経験したのち、2020年4月に戦略営業部へ異動。営業本部の事務局として、経営戦略に基づく各施策の立案・展開、各支店の業務管理などを経験しました。そして2022年から現職のDX戦略推進部で、社内のIT戦略に関わる取り組みを幅広く担当しています。

キャリアのあゆみについて

どのような成長を
実感していますか

幅広いマネジメントを担い、
高いレベルで成長できる。

佐藤 私の場合、未経験入社とはいえ当時もう29歳。年下の先輩よりできない自分は恥ずかしいので、最初はとにかく早く成長したいと思っていました。まず、人前で話すことも得意じゃなかったんですけど、総会を経験する前に、社内で先輩方を前に“模擬総会”、つまりロールプレイングを何度もお願いして鍛えてもらいました。セリフは全部カンペを作って、資料に書いてある数字は一つひとつ付箋でメモをつけて、もう何を聞かれても答えられる準備をして。あの1年目の成長意欲は一番必要で大事な部分だったかなと思います。

吉村 私も最初は右も左もわからず日々のルーティン業務だけでいっぱいいっぱいでしたよ。

髙鳥 私も最初は業務の目的や目標、タスクの整理や時間配分も考えず、ガムシャラに仕事をこなすことで”やっている感”を得て満足していたかもしれないです。総会資料に話す台詞を書き込んで、それを読み上げるみたいなこともやりました。だんだん慣れてくると自分の色が出てきて、芯がある人になっていくのかなと思いますね。今、振り返ってみると、日々、自分の成長を感じられるのが楽しかったなと思います。

私は人前で話すことは得意ですが、お客様に伝わりやすい話し方や、どう話すと伝わるのかというのは勉強しましたね。前職ではリプレイスのプレゼンテーションもあったので、それは何度も練習して挑みました。場をこなすことで根性も度胸もついて、心も強くなるんだなと感じます。

髙鳥 MFRSの場合、フロントマネージャーのマネジメント領域が広く、全体を俯瞰できるので、やっていて楽しいなと思いました。幅広いスキルも身につき、責任感も強くなります。

吉村 私はだんだん余裕が出てくると、「このタイプのお客様だったら、理事会は早く終わらせた方がいいから、管理会社主導でどんどん進めていこう」とか、「このお客様は提案があると喜ばれるから、なにか新しい付加価値提案感をしてみよう」と、なんとなく全体が見えるようになって、お客様ごとの特性に合わせてマネジメントができるようになっていましたね。

佐藤 私もそういう調整力はついてきたと思います。フロントマネージャーの仕事は1対多数で、その多数の意見を一つにまとめ上げるのがすごく大事なところですが、総会を数多くこなすことで身に付いたスキルかなと思います。もう一つはタスク管理がすごく重要なので、私の場合はカレンダーに漏れなく予定を入れてやるべきことと、締め切り等、全てスケジュールに入れて管理してますね。

髙鳥 支店の中に必ずと言って良いほどスーパープレイヤーのようなフロントマネージャーがいます。そういう人たちから教わるだけでも、自分のレベルが変わっていきますね。高いレベルの人たちと一緒にいるから、自分も高められるのかもしれませんね。

確かに、個々の意識もそうですが、MFRSにはレベルの高い方が多いので、自分もそこにいかなきゃいけないという気持ちになります。あとは自分と価値観の近い人たちと一緒に仕事ができるので、私はMFRSに来てからは本当に楽しく働けています。

キャリア形成について

キャリアを築く上で
使った資格や
制度はありますか

ゆくゆくは難易度の高い
マンション管理士も
取得必須の資格に。

佐藤 MFRSには必須資格と推奨資格があり、必須の場合は社内で講習会やテキスト、問題集が配られ、学習の進捗状況のフォローもあるなど、学べる環境があります。去年は会社からテキストと過去問をもらって、マンション維持修繕技術者に挑戦しました。動画講習も受けられたので無事取得できました!

髙鳥 私もマンション管理士、マンション維持修繕技術者、ITパスポート、あとメンタルヘルス系と労務系の資格、全部で5個取得しました。なお取得した分は全部補助をいただきました。

佐藤 前職で取った宅建士は全く使い途がありませんが、不動産業界ではメジャーな資格なので、「ある程度わかっている人なんだな」という箔がつく感じはします。管理業務主任者の資格の勉強のときも、少し内容が被っている部分があるので役に立ちましたね。

吉村 管理業務主任者は必須資格ですが、MFRSではマンション管理士の重要性を強く認識し、管理職以上の必須資格としており、今後は総合職全員取得することを目指しています。お客様からの「よりプロフェッショナルな管理が受けられる」という評価にもつながりますからね。とはいえ、難易度の高い資格なので取得率を上げるために、人事でも取り組んでいるところです。

やっぱり、マンション管理士があると、「すごいね」と言われることは結構多いですよ。マンションが本当に好きな理事長様などもいらっしゃいますし、名刺を見ただけで、「この人、よく知ってる人なんだ」と思っていただけるんだと思います。

キャリア形成について

MFRSの
ジョブローテーション
について
どうお考えですか?

新卒と分け隔てなく与えられる
キャリア形成のチャンス。

髙鳥 私は部署異動してみて、もう転職したんじゃないかと思うほどでしたが、本当に視野が広がり、新しい経験や知識が身に付いたと思います。向き不向きもあると思いますが、会社も多分、私の希望やスキルを考えて配属してくれたのではないかと思います。

吉村 やはりキャリア採用で入っても、新卒と分け隔てなく本社のスタッフ部門に異動するチャンスがあるのは、MFRSの良いところです。髙鳥さんのおっしゃるとおり、向き不向きはありますが、スタッフ部門を経験すると視野も広がり自身の成長につながりますので、一度は経験した方がよいと感じます。

そういう異動のチャンスを自分にももらえるところは、すごく魅力的だなって思います。異動の通知が来たら、それはありがたいチャンスだと思って挑戦する気持ちはあります。私は、ほんとに会社を信頼しているので、与えられたチャンスには全力で取り組もうと思います。

佐藤 私は正直、フロントマネージャーを5年やってきて、それこそタスク管理も調整もうまくマネジメントできている状況でひと区切りはついた印象はあります。今のまま楽しく働き続けるのもよし、本社で新しい視点、新しい学びを得られるのもありがたいことなので、前向きに考えていますね。

キャリアビジョンについて

MFRSでの将来の
キャリアビジョン
について教えてください

女性活躍、地位向上、
業界の課題を三井が先んじたい。

マンション管理業界って、まだまだ女性が本当少ないんですよ。子育て中でもチームや課内でフォローしあってできる仕事ですし、「大変なんじゃなくて、楽しいんだよ!」というのを私はもっとアピールしていきたいです。人事部にもお願いしたいです。

吉村 そのようなプロジェクトチームができる際には、林さんにお声がけします。

はい。そういうのがあれば、ぜひ!

佐藤 フロントマネージャーをやっていると、実は会社のどこの部署が何をやっているかは、あまりわからないんですよね。ただ、様々なことを知りたい欲求は常にあります。私はいろんなところを経験できれば一番嬉しいかなと思います。

吉村 今後、チャンスはありますよ。ジョブローテーションは1部署、3年から5年ぐらいが平均的なところですね。少し漠然としていますが。

髙鳥 私なら次はもっと事業のコアな部分で、経営企画に関わる業務に興味があります。戦略を立てるとか、方向性のレールを敷いていく仕事って楽しいですよ。管理組合のもっと大きな組織の延長のような感じで、フロントマネージャーの経験も活かせるのかなと思いますね。

吉村 私はフロントマネージャー編のときにもお話したように、マンション管理業務がマンションコンサルタントと認識されるようにイメージを変えていかなければ、業界と職種の社会的地位向上は成し得ないと思うんです。例えば、MFRSの入社動機として、三井ブランドの魅力だけでなく、「三井のマンションコンサルタントとして働きたい」と思って来ていただける人を増やしたい。それが私の目標ですね。

髙鳥 確かに。その思いは一緒です。

林・佐藤 私たちも、そういう仲間と一緒に働きたいです。